すばるの考え方

目の前の一人から、はじめます。

どんな仕事をしたいか、どんなふうに過ごしたいか。一人ひとりの希望を聞くことから、すばるの仕事は始まります。畑でも作業場でも、その人の経験や気づきに、私たちが教わることがあります。

農機の前に集まり、じゃがいも畑で収穫したじゃがいもを手に持つ6人
じゃがいもを手に、畑に並ぶ仲間たち。

目の前の一人と

本人の希望から、働き方を考えます。

新しい仕事を覚えたい人も、まずは通い続けることを目指す人もいます。午前だけ、午後から、一日を通して。本人の希望や体調を聞きながら、仕事の内容や過ごす時間を一緒に考えています。

気になることは、話しやすい職員に伝えてもらいます。職員同士でも様子を共有し、必要に応じて作業を調整しています。自分の経験を誰かに伝えること、一緒の場所で過ごすことも大切にしています。

B型作業所の仕事と支援を見る

畑で教わること

畑では、私たちも教わる側に。

草取りをしている人が、作物の育ち方や傷みに気づいて教えてくれます。畑を管理する職員が見落としていたことを、農業の経験がある方が見つけることもあります。

何を見ているのか、これまでどんな仕事をしてきたのか。お話を聞くと、私たちの知らなかった経験に触れられます。教える人と教わる人を決めつけず、互いの知っていることを持ち寄りたいと考えています。

畑で教わる、日々の話を読む

暮らしの中でつなぐ

暮らしを、分けないために。

働くこと、食べること、本を読んで人と話すこと。どれも地域で暮らす日々の一部です。すばるは、農業と福祉を結ぶ仕事や、食と学びの場づくりを通じて、暮らしの中に関わる機会をつくっています。

なつかしの家は、連携するNPO法人里・つむぎ八幡平が運営しています。一般社団法人すばるとは別の法人です。

まな板と包丁を使ってにんにくをスライスする手元
収穫したにんにくを、室内で一枚ずつスライスしています。

にんにく一つにも、いくつもの仕事があります。

畑で育て、収穫し、皮をむき、スライスします。一つの作物にも、いくつもの仕事があります。屋外の作業も室内の作業も、それぞれに取り組む人がいます。

育てた野菜は、なつかしの家や関連法人の施設へ届け、マルシェで販売することもあります。形が不揃いなものも価格を調整し、できるだけ食べてもらいたいと考えています。

お米を届けた先で、味の感想を聞くこともあります。作業所の中で完結せず、同じ地域で暮らす人と顔を合わせる機会を大切にしています。

畑から食卓への仕事を知る

未来へ手渡す

次の世代にも、ここで暮らす選択肢を。

作物を育てられる土と水、受け継がれてきた種、教えてもらった技術。今の仕事は、先に生きた人たちから受け取ったものに支えられています。

私たちが大切にする「ともいき」には、人と人、人と自然、過去から未来へのつながりの中で生きるという思いがあります。これからの子どもたちも、この地域で暮らすことを選べるように。残していきたいものがあります。

土と水
次の世代も、作物を育て暮らしていける土と水。
生きものの多様性
さまざまな生きものが、それぞれに生きられる環境。
種と食文化
地域で受け継がれてきた作物と、その土地の食べ方。
人の役割と尊厳
自分の意思が尊重され、関わり方を選べること。
知恵とつながり
経験や技術を伝え合い、困ったときに相談できる関係。
地域で生きる選択肢
ここで働き、食べ、学び、暮らしていけること。

来年も、その先も、作物を育てられる土へ。

すばるでは有機栽培に取り組み、土をどう整えるか、どんな肥料や資材を使うかを考えています。作物の様子を見て手入れを重ねることが、今の私たちの実践です。

環境への負担を減らす工夫に加え、土や水、生きものが豊かになる方向を目指しています。どんな変化があるのかを確かめながら、農業のやり方を学び続けていきます。

八幡平で、これからも

このまちに、あってよかったと思える場所を。

仕事のことを相談できる場所。食事をしたり、本を読んで人と話したりできる場所。この地域で暮らす人に、すばるがあってよかったと思ってもらえる存在を目指しています。

活動を続けるには、収益も、仕事を担う人も欠かせません。一人ひとりの声を聞き、必要なときはやり方を見直しながら、八幡平での仕事を続けていきます。

本棚とテーブルが並び、窓から光が入るまちライブラリーフーガの館内
本を開き、人と話す場所。まちライブラリー フーガ。