
作物の変化を、 利用者さんが 教えてくれます。
草取りをしている利用者さんから、作物の育ち方や変化を教えてもらうことがあります。発育があまりよくないところや、傷んでいる作物を、作業の中で見つけ、伝えてくれます。畑の管理をしている職員だけでは気づかなかったこともあります。
お願いした仕事は草取りでも、その人が畑で見ているのは草だけではありません。作物の様子にも目を向けています。いつもと違うところや、気になるところを聞くと、私たちも畑の見方を教わります。


農作業の経験が、 ここでの仕事に 生きています。
八幡平は、暮らしの中に農業がある地域です。すばるを利用する人の中にも、以前から農作業に親しみ、経験を重ねてきた人がいます。畑は、その経験や身につけた技術を生かせる場所でもあります。
苗を植え、草を取り、育った作物を収穫します。田畑の周りでは、草刈りも進めています。季節によって仕事は変わりますが、これまでの経験を頼りにできる場面があります。
初めての作業を覚えることと同じように、すでに知っていることを生かすことも大切にしたいと考えています。これからできるようになることだけでなく、その人がこれまでしてきた仕事や、積み重ねてきた経験にも目を向けます。


室内にも、 それぞれの仕事が あります。
畑での仕事に加えて、室内でもいろいろな作業を進めています。紙の折り込みや、白い緩衝材を扱う仕事も、その一つです。同じ机を囲んでいても、手元で進めている作業はそれぞれ違います。
外での仕事を希望する人も、室内の仕事を希望する人もいます。農作業を思い浮かべてすばるに来た方が、体験を通して室内の仕事を選ぶこともあります。本人と話しながら、どの仕事に取り組むかを考えています。

手順は、 実際にやって お伝えします。
紙の折り込みでは、一枚ずつ紙を折り、箱に集めていきます。緩衝材の仕事では、白い網状の素材を手で広げ、筒に重ねています。写真の手元を見ても、使うものや手の動きの違いが分かります。
初めての仕事をお伝えするときは、職員が実際にやって見せます。説明を聞くだけでなく、手の動きや順番を見て、本人にもやってもらいます。普段の作業の様子を見ながら、別の仕事を短い時間だけ試してもらうこともあります。
やってみた様子を職員もそばで確かめ、続けられそうなら、その仕事をお願いしています。仕事を選ぶときには、本人の希望を聞くだけでなく、実際に手を動かして確かめてもらう時間もつくっています。


さをり織りにも、 これまでの経験が 生きています。
さをり織りに取り組む利用者さんもいます。以前から、縫い物や編み物に関心のあった方です。今いる職員だけでは準備や進み具合の確認が難しいため、以前すばるで働いていた職員にも力を借りています。
織り上がった布を見ると、その方が持っている技術に驚かされます。職員が教えることのできない仕事でも、その人が取り組める仕事があります。畑の気づきと同じように、室内でも、利用者さんの経験から教わることがあります。
本人の声を聞いて、 仕事を一緒に 考えています。
仕事の進め方を伝える立場にいると、職員も、自分のやり方が当たり前だと思ってしまうことがあります。けれど、利用者さんの声を聞いて、別の見方があると気づかされることは少なくありません。
作業をお願いし、やり方を伝えるだけで関わりを終えず、本人が見ていること、考えていることを聞きます。こちらが教わることもあります。その関係を、畑でも作業場でも大切にしています。
草取りの中での気づきも、室内で重ねてきた経験も、仕事を進めるうえで頼りになります。本人が知っていること、やってみたいことを聞きながら、一緒に仕事を進めていきます。
仕事の選び方や、日々の相談についてご紹介します


